NEWS

2024.09.19
入船の住居(Irifune Little House)が新建築住宅特集2024年10月号に掲載されました。
2024.09.11
入船の住居(Irifune Little House)がAnC Architecture Magazineから出版された雑誌ARCHITECTURE & CULTURE 520に掲載されました。
2024.07.15
入船の住居(Irifune Little House)がウェブメディアのarchdaily Chinaに掲載されました。
2024.07.10
入船の住居(Irifune Little House)がウェブメディアのarchdailyに掲載されました。
2024.04.01〜
今年度も東京藝術大学で非常勤講師を務めることになりました。
2024.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2024.01.25
入船の住居(Irifune Little House)がGAHOUSES 192号に掲載されました。
2023.06.01
入船の住居(Irifune Little House)が一次的な竣工となりました。
2023.04.01〜
今年度も東京藝術大学で非常勤講師を務めることになりました。
2023.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2023.01〜
愛知県の北名古屋市の複合施設の設計が再開しました。
2022.11.21
波板の家(愛西の住宅)が、ウェブメディアhomifyの記事 個性ある家のファサードデザインを作る10アイデアに掲載されました。
2022.11.01〜
入船の住居(Irifune Little House)が着工しました。
2022.04.01〜
今年度も東京藝術大学で非常勤講師を務めることになりました。
2022.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2021.11〜
大阪府にて宿泊施設の設計が始まりました。
2021.04.01〜
今年度も東京藝術大学で非常勤講師を務めることになりました。
2021.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2021.01〜
入船の住居(Irifune Little House)の計画が始まりました。
2020.10〜
東京の都市住居(Mnt)の計画が始まりました。
2020.09.12
早稲田大学芸術学校の建築セミナー2020「MAD Architectsの軌跡-新しいアジアの風景へ-」にシンポジウムパネラーで参加しました。
2020.04〜
東京の都市住居(Sntm)の計画が始まりました。
2020.04.01〜
今年度より東京藝術大学で非常勤講師を務めることになりました。
2020.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2019.07.05
波板の家(愛西の住宅)に関する書籍住宅設計ドローイング BIG ARCHITECTURE BOOK 波板の家 [著]山下大輔 [写真]山岸剛をBankART1929のイベントART BOOK/ART GOODS@BankART Stationに出品しました。
2019.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2019.03.23
波板の家(愛西の住宅)に関する書籍住宅設計ドローイング BIG ARCHITECTURE BOOK 波板の家 [著]山下大輔 [写真]山岸剛がオーム社より発売されました。
2019.01〜
愛知県の北名古屋市で社員寮の設計が始まりました。
2018.12.10
波板の家(愛西の住宅)がTASCHENから出版された世界の現代住宅を紹介する書籍Homes for Our Timeに掲載されました。
2018.11.30
波板の家(愛西の住宅)がA&C Publishingから出版された世界の現代住宅を紹介する書籍MINI BUILDING 8に掲載されました。
2018.10.26
波板の家(愛西の住宅)が平成30年日本建築士会連合会賞奨励賞を受賞いたしました。
2018.09.28
JIA新人賞2018の公開二次審査に参加致しました。
2018.07.01
波板の家(愛西の住宅)がウェブメディアのAECCAFEに掲載されました。
2018.04.12
波板の家(愛西の住宅)がウェブメディアのarchdailyに掲載されました。
2018.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2018.03.23
ウェブサイト「Architectural PRIDE 建築の本をつくるしごと」に、論考 建築に「強度」を宿すために―今日的な『ガラスの家』としての『波板の家』が掲載されました。
2017.11.08
波板の家(愛西の住宅)がウェブメディアのHYPEBEASTに掲載されました。
2017.11.07
波板の家(愛西の住宅)がウェブメディアのarchitecturephoto.netに掲載されました。
2017.11.04
波板の家(愛西の住宅)がウェブメディアのdesignboomに掲載されました。
2017.10.19
波板の家(愛西の住宅)が新建築住宅特集2017年11月号に掲載されました。
2017.09.25
波板の家(愛西の住宅)がGAHOUSES 154号に掲載されました。
2017.07.28
波板の家(愛西の住宅)が竣工しました。
2017.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2017.03.04
波板の家(愛西の住宅)が無事上棟を迎え、上棟式を執り行いました。
2016.10.01〜
波板の家(愛西の住宅)が着工しました。
2016.04.21
神奈川県の葉山で美容室が竣工しました。
2016.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2016.01.23
戸越銀座の住宅が竣工しました。
2015.10〜
神奈川県の葉山で美容室の設計が始まりました。
2015.08.10
神楽坂の住宅が竣工しました。
2015.08.02〜
戸越銀座の住宅が着工しました。
2015.04.01〜
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2015.02.01〜
神楽坂の住宅が着工しました。
2015.01〜
東京の戸越銀座で住宅の設計が始まりました。
2014.10.04
ウェブサイトを更新しました。
2014.06〜
東京の神楽坂で住宅の設計が始まりました。
2014.04.01
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2014.02〜
愛知県の北名古屋市で複合施設の設計が始まりました。
2013.04〜
愛知県の愛西市で住宅の設計が始まりました。
2013.04.01
今年度も早稲田大学芸術学校で非常勤講師を務めることになりました。
2012.07〜
東京の日野市で住宅の設計が始まりました。
2012.07〜
東京の築地で複合施設(集合住宅+店舗)の設計が始まりました。
2012.07.09
DYA(Daisuke Yamashita Architects)山下大輔建築設計事務所 を設立しました。

PROFILE

プロフィール

山下大輔
山下 大輔
一級建築士(国土交通大臣登録第343142号)
一般社団法人 日本建築学会 正会員
一般社団法人 東京建築士会 正会員
1976年
東京都生まれ 石川県金沢育ち
2000年
早稲田大学理工学部 材料工学科(物質開発工学科) 卒業
2001年
早稲田大学芸術学校 建築設計科 卒業
2001年〜2012年
鈴木了二建築計画事務所 勤務
2007年〜2012年
早稲田大学芸術学校 客員講師
2012年〜
山下大輔建築設計事務所 設立
2012年〜
早稲田大学芸術学校 非常勤講師
2020年〜
東京藝術大学 非常勤講師

Profile

DAISUKE YAMASHITA
First-class registerd Architect, Japan No.343142
Regular member of Architectural Institute of Japan
Regular member of Tokyo Society of Architects and Building Engineers
1976
Born in Tokyo. Brought up in Kanazawa
2000
Graduated from Department of Materials Science and Engineering, School of Science and Engineering, Waseda University
2001
Graduated from Art and Architecture School of Waseda University
2001-2012
Worked for Ryoji Suzuki Architect and Partners
2007-2012
Full-time lecturer at Art and Architecture School of Waseda University
2012-
Established DYA (Daisuke Yamashita Architects)
2012-
Lecturer at Art and Architecture School of Waseda University
2020-
Lecturer at Tokyo University of the Arts(Tokyo Geidai)

WORKS(selected)

Irifune Little House

year
2021〜2023
type
housing
status
completed
所在地
東京都中央区入船
構造
鉄骨造
敷地面積
48.91m²
建築面積
35.53m²
延床面積
93.06m²
構造設計
佐々木睦朗構造計画研究所 / 犬飼基史
施工
工藤工務店 / 小田切仁
location
Irifune,Chuo-ku,Tokyo,Japan
structure
steel frame
site area
48.91m²
building area
35.53m²
total floor area
93.06m²
structural engineers
Sasaki Structural Consultants / Motoshi Inukai
general contractors
KUDO-KOMUTEN / Jin Otagiri
掲載誌
GAHOUSES 192号
新建築住宅特集2024年10月号
ARCHITECTURE & CULTURE 520
ウェブメディア
archdaily
archdaily China
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都市の典型的な密集狭小地に建つ、夫婦と子供2人のための住居である。

構造は鉄骨造、柱梁ともにH形鋼125x125の構造フレームで構成された。平面的には2.4x3(2.4+0.6)mが5グリッド並び、断面的には2.4mが4グリッド積まれ、中間の1グリッドに屋上まで続く階段室を挿入しただけの極めてシンプルな構成の積層型の立体ワンルームの建築である。

狭い間口に対して、深い奥行きと高く垂直へ伸びていくヴォリュームの中に、平面的な軸線に揺らぎを与え、階段室を挟んだスキップフロアを螺旋状に上昇する運動と、限られた開口部の慎重な配置により、垂直軸と対角方向の斜行軸をいくつも生じさせ、多様な距離感と奥行きが感じられることを期待した。つまり、構成の簡潔性と形式性が空間知覚の単調さに直結しないよう、移動しながら体験するシークエンスに複雑性を生み出すように配慮した計画だ。

さて、現時点は構造フレームと外壁と窓だけしかない即物的な状態に、最低限の粗いしつらえを施し、いくつかの気の利いた事物を置いただけのラフでアドホックな仮の姿だ。むしろ足りない部分さえある。何せローコストの建築であり、洗練さと完成度を極められる条件では無かった。しかしそのありようは、ますます根拠を欠く雑多な都市に内在する性質への肯定的な応答であったと言えないだろうか。いずれにせよ、都市的な環境変化のみならず家族構成や求められる住空間に合わせて、今後必要に応じて仕上げや建具、設備や居住装置を適宜変更し、さらには床や部屋をも加えていくことになるだろう。用途さえも変わっていくかもしれない。棲まいながら積極的に改変されていくことを許容するフレームと余白が残されている。

これは終わりのない可変性を含んだ未完の住居だ。まだどこか建築も都市もよそよそしく、今は都市に拮抗する小さなバラックに過ぎない。しかしこの先、環境にしっとりと寄り添い共に変化を共有していきながら、“いま”都市と共存する意義を考え続けていこうと思う。

(山下大輔)

  • ©ShotaroTAMURA
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house “mnt“

year
2020
type
housing
status
unbuilt
所在地
東京都
構造
鉄骨造
規模
地上5階
敷地面積
50.25m²
建築面積
38.36m²
延床面積
137.22m²
高さ
15.11M
location
Tokyo
structure
steel frame
size
5 stories
site area
50.25m²
building area
38.36m²
total floor area
137.22m²

house “sntm“

year
2020
type
housing
status
unbuilt
所在地
東京都
構造
鉄骨造
規模
地下1階地上5階
敷地面積
40.76m²
建築面積
30.22m²
延床面積
98.79m²
高さ
13.00M
location
Tokyo
structure
steel frame
size
1 basement and 5 stories
site area
40.76m²
building area
30.22m²
total floor area
98.79m²

an steel fabrication worker's house

year
2019〜
type
employee dormitory
status
ongoing
所在地
愛知県北名古屋市
構造
鉄骨造
規模
地上3階
敷地面積
223.85m²
建築面積
134m²
延床面積
402m²
location
Kitanagoya city, Aichi
structure
steel frame
size
3 stories
site area
223.85m²
building area
134m²
total floor area
402m²

an steel fabrication worker's Office

year
2014〜
type
office
status
ongoing
所在地
愛知県北名古屋市
構造
鉄骨造
規模
地上4階
敷地面積
-
建築面積
996.8m²
延床面積
2553.5m²
location
Kitanagoya city, Aichi
structure
steel frame
size
4 stories
site area
-
building area
996.8m²
total floor area
2553.5m²

Corrugated-Sheet House (House in Aisai)

year
2013〜2017
type
housing
status
completed
所在地
愛知県愛西市
構造
鉄骨造
規模
地上3階
敷地面積
488.23m²
建築面積
81.95m²
延床面積
185.10m²
構造設計
株式会社 ディックス
施工
渡邊工務店
location
Aisai city, Aichi
structure
steel frame
size
3 stories
site area
488.23m²
building area
81.95m²
total floor area
185.10m²
structural engineers
DIX Co.,Ltd
general contractors
WATANABE-KOMUTEN
書籍
住宅設計ドローイング BIG ARCHITECTURE BOOK 波板の家 [著]山下大輔 [写真]山岸剛
Homes for Our Time
MINI BUILDING 8
掲載誌
GAHOUSES 154号
新建築住宅特集2017年11月号
ウェブメディア
AECCAFE
archdaily
HYPEBEAST
architecturephoto.net
designboom
  • ©TakeshiYAMAGISHI
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愛知県の西、愛西市に建つ、夫婦と子供3人のための住宅である。母屋の敷地と隣接する広い所有地の一角に計画された。この地域は市街化調整区域であったことから周辺にも必然的に余白が多く、読み解くべき明快なコンテクストが希薄な環境であったため、計画された建物は結果的に極めてシンプルな幾何学形態となった。

鉄骨造3階建ての9グリッド、約8.2メートルキューブをメインヴォリュームとする。この厳格な形態を成立させる構造は、井桁状に組んだH形鋼の柱梁や土台、ブレースと、垂直荷重を負担する中央と四隅の8本の細い鋼管の柱で構成され、その鉄骨フレームがコンクリートの基壇の上に軽やかに載せられた形式である。そのヴォリュームを母屋や既存の庭との関係に配慮した上で、絶対軸である南北軸に合わせて配置し、前面道路との余白にエントランスやポーチ、基壇から拡張されたアプローチ階段や駐車スペースをつくり、敷地境界との余白にいくつかの新たな庭を構築した建築である。

このキュービックなヴォリュームの中には、完全に内部化された空間の外側に、大きな半外部空間が3つ内包されている。内側のアルミサッシと外側の半透明のポリカーボネイト折れ戸建具の開閉により、内と外の環境が可変的となり、フレキシブルな空間利用を可能にする中間領域である。1階はリビングダイニングの延長として既存から連続した庭と直接的に関係をもつ場所、2階は1階から断面的な繋がりをもち母屋や敷地内のたくさんの樹木を一望する場所、3階は周辺環境の上部から遠方の風景を享受する場所となる。これらの半外部空間は開口部としてまわりの事物への触手としての役割はもちろんのこと、厚みをもった空気層として、柔らかな光や風を導き入れると同時に熱環境などの調整装置としての役割にも期待している。

ところで、外装の仕上げとしてガルバリウム鋼板やポリカーボネイトの波板が採用されたのは、この地域の住宅や倉庫、工場などで数多く使用されている金属板やトタンなどの素材との応答である。外構で使用される庭石やブロック塀もまた同様に、インダストリアル・ヴァナキュラーとしての考察の結果であった。

将来、敷地内にはたくさんの植物が新たに植えられることだろう。一見すると周囲と無関係に置かれたように見える幾何学のかたちの力により、今は唐突さを感じざるを得ない波板のキューブが、経年変化の中でマテリアルと共に豊かな緑の中に溶け込むことで、より周辺環境と呼応した落ち着いた佇まいをもつエイジングされた風景をこの場所につくりだすことを願っている。

(山下大輔)

本建物は鉄骨ブレース構造であり、H形鋼H-300x150とターンバックルM27~M16による強固な外殻を耐震フレームとし、これらを構造表現する建築デザインとしている。鉛直荷重は、井桁状の梁と四隅および内部の小径柱□75で支持し、各柱はコンクリート基壇の上に配置される鉄骨土台H-200x200と接合することで、シンプルで接合部レスに見えるような柱脚ディテールが可能となった。また鉄骨フレームの現し、メッキ計画、接合プレートのデザインや溶接位置など細部ディテールに至るまで建築家と協働し、工業的な鉄鋼を審美性のある建築デザインに昇華させた。

(ディックス / 田村尚土)

House in TogoshiGINZA

year
2015〜2016
type
housing
status
completed
所在地
東京都品川区
構造
木造(SE構法)
規模
地上3階
敷地面積
92.4m²
建築面積
59.3m²
延床面積
147.4m²
構造設計
株式会社 エヌ・シー・エヌ
施工
太豊建設株式会社
location
Shinagawa-ku, Tokyo
structure
wood(SE-structure)
size
3 stories
site area
92.4m²
building area
59.3m²
total floor area
147.4m²
structural engineers
NCN
general contractors
Taiho Construction
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「日野の住宅」「神楽坂の住宅」に続く、都市型住宅の3作目。東京都心の住宅地に建つ、若い夫婦と子供のための住宅である。全長約1.3キロメートルの日本有数の長さを誇る戸越銀座商店街から北にのびた坂道を50メートルほど登った角地で、南と東に接道する敷地に計画された。

1階をプライベートスペースとして独立させ、2階と3階は吹抜けを介してひとつながりのパブリックスペースとするゾーニングである。パブリックスペースは将来的な家族構成やプログラムの変化にも対応するために、用途を定めて部屋を分割せず多目的な利用が可能な場を多く設定した。また2階においては全体がワンルームでありながら、床にレベル差をいくつか設けて場の分節を行ない、大きな空間のなかに家具的なスケールを導入している。出窓や壁面の凹凸なども同様の役割だ。

そして、それぞれの内部を拡張する場として「半外部空間」を設け、それが断面的につながり、この住宅に立体的な空洞をつくっていることも特徴のひとつである。2階の「デッキ」から、3階の半透明の床の「デッキ」を通して芝生が貼られた「庭」に辿りつく。最上階の抽象的な真っ白な空間に浮かぶ、この具象的な自然の「庭」は、壁で囲まれてプライバシーを確保するとともに、壁の上から地域のシンボルである商店街を含めた周囲を見渡すことができる視点をもつ。つまり、外部に対して閉じながら開く、両義的な性格をもつ場である。

(山下大輔)

House in Kagurazaka

year
2014〜2015
type
housing
status
completed
所在地
東京都新宿区
構造
木造
規模
地上3階
敷地面積
133.1m²
建築面積
76.4m²
延床面積
192.7m²
施工
株式会社 渡辺健建設事務所
location
Shinjuku-ku, Tokyo
structure
wood
size
3 stories
site area
133.1m²
building area
76.4m²
total floor area
192.7m²
general contractors
Watanabe Kensetsu
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「日野の住宅」に続く、都市型住宅の2作目。東京都心の住宅地に建つ、夫婦と子供のための住宅である。かつては両隣もひとつの広い敷地であったが、時間の経過のなかで3つに等分されたことにより、前面道路に対して間口が狭く奥行きが深い、細長い形状となった敷地に計画された。

東の前面道路側からこの住宅を見ると、駐車スペースの奥に「厚み」をもったファサードが見える。ファサードの裏には、地上階の「庭」から2階と3階の「デッキ」が断面的につながった奥行きのある「半外部空間」が取り巻いている。それは周辺環境との接点となると同時に内部のプライバシーを確保する中間領域で、外部に対して閉じながら開く立体的な空洞だ。この「半外部空間」は、反対側の西の隣地境界側にもつくられており、それらの立体的な空洞に挟まれて居住スペースが設えられている構成ということになる。1階をプライベートスペースとして独立させ、2階と3階は吹抜けを介してひとつながりのパブリックスペースとするゾーニングであることは「戸越銀座の住宅」と同様である。

また、奥行きの深い都市型の敷地のなかの居住スペースに<光>や<風>を確保するために、「半外部空間」へはできる限り開口部を大きく開けるのと同時に、長手方向の壁面へは、法的に定められている隣地の建物の形状を読み取り、慎重に開口部の位置や形状を決定し、環境性能に配慮する断面形状としている。

(山下大輔)

House in Hino

year
2013
type
housing
status
unbuilt
所在地
東京都日野市
構造
RC造 + 木造
規模
地下1階地上3階
敷地面積
91.78m²
建築面積
45.59m²
延床面積
112.82m²
location
Hino city, Tokyo
structure
reinforced concrete + wood
size
1 basement and 3 stories
site area
91.78m²
building area
45.59m²
total floor area
112.82m²

都市型住宅の1作目。東京郊外の密集した住宅街で、面積としてもあまり大きくないの旗竿形状の敷地に計画された、夫婦とその父のための住宅である。要求されたヴォリュームを整理して構成すると、地上3階地下1階の4フロアの構成となった。

良質な居住環境を地上から地下に至るまで確保するために環境シュミレーションも踏まえた結果、計画された住宅は、敷地内に許容される最大限の「中庭」空間を中央にもつ、いわゆる「コートハウス」形式の建築となった。内部の構成としては、片流れ形状のヴォリュームのなかに、動線とともに居住スペースを「中庭」まわりに旋回して配置している。

「中庭」に向かって大きな開口をもつことで<光>を内部に取り込むことはもちろんのこと、<風>の流れを住宅内につくり「中庭」を循環させて地下まで届けるためには、敷地の東側にある大きな公園の方向からの卓越風を受け止めることが最も有益であることがわかった。周辺家屋の形状から<風>の通り道を読み取り、公園側の方向に最上階のデッキや大きな開口部を設け、<光>と<風>を効果的に受け止める建築形態を極めて厳しい条件のなかにつくりだした。

この「中庭」空間は地下から立ち上がる垂直性の強い空洞だ。形式的にも環境的にもこの住宅の中心であるとともに、家族をつなぐ精神的支柱の象徴的な空洞となることを願っている。

(山下大輔)

A Building, Tsukiji

year
2012〜
type
shop + collective housing
status
ongoing
location
Chuo-ku, Tokyo
structure
reinforced concrete
size
11 stories
site area
-
building area
-
total floor area
-

House in Shimoda

year
2010
type
housing
status
completed
所在地
静岡県下田市
構造
木造
規模
地上3階
敷地面積
471.31m²
建築面積
64.69m²
延床面積
123.62m²
施工
大同工業株式会社
location
Shimoda, Shizuoka
structure
wood
size
3 stories
site area
471.31m²
building area
64.69m²
total floor area
123.62m²
general contractors
Daido Kogyo Co.
掲載誌
GA JAPAN 151
JA 107 AUTUMN,2017
JA 91 AUTUMN,2013
GAHOUSES 117号
GAHOUSES 115号
新建築住宅特集2011年4月号
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K Build

year
2007
type
office
status
completed
所在地
東京都中央区
構造
RC造
規模
地上4階
敷地面積
38.79m²
建築面積
30.86m²
延床面積
101.93m²
location
Chuo-ku, Tokyo
structure
reinforced concrete
size
4 stories
site area
38.79m²
building area
30.86m²
total floor area
101.93m²
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House in Nishiazabu NFFLATS

year
2006
type
housing
status
completed
所在地
東京都港区西麻布
構造
RC造 + S造
規模
地下1階地上3階
敷地面積
202.43m²
建築面積
115.68m²
延床面積
255.50m²
施工
北野建設株式会社
location
Nishiazabu, Minato-ku, Tokyo
structure
reinforced concrete + steel
size
1 basement and 3 stories
site area
202.43m²
building area
115.68m²
total floor area
255.50m²
general contractors
KITANO CONSTRUCTION CORP.
掲載誌
GAHOUSES 100号 JAPAN Ⅵ 日本特集 100号記念
ディテール 173 2007年7月号
GAHOUSES 95号
GAHOUSES 86号
新建築住宅特集2006年11月号
DETAIL JAPAN 2006年12月号
DETAIL JAPAN 2006年2月号
SD 2005
  • ©TakeshiYAMAGISHI
  • ©TakeshiYAMAGISHI
  • ©TakeshiYAMAGISHI

Project Konpira (18th Togo Murano Prize, 64th Japan Art Academy Prize, 2008 Okuma Memorial Academic Prize)

year
2004
type
shrine facilities
status
completed
所在地
香川県仲多度郡琴平町
構造
鉄筋コンクリート造(擁壁) + 鉄骨造(建物) + 木造(和小屋)
規模
地下1階 地上1階
敷地面積
219,028.87m²
建築面積
斎館棟 623.42m² 授与所棟 291.12m²
延床面積
斎館棟 1,727.39m² 授与所棟 527.58m²
施工
清水建設株式会社
location
Kotohira, Nakatado-gun, Kagawa
structure
reinforced concrete(basement wall) + steel frame(building) + traditional wooden frame
size
1 basement and 3 stories
site area
219,028.87m²
building area
Saikan 623.42m² Juyojo 291.12m²
total floor area
Saikan 1,727.39m² Juyojo 527.58m²
general contractors
SHIMIZU CORPORATION
掲載誌
GA JAPAN 151
JA 67 AUTUMN,2007
ディテール 163 2005年1月号
GA DOCUMENT 81
GA JAPAN 70
新建築 2004年9月号
建築文化 2004年10月号
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House in Jingumae

year
2003
type
housing
status
completed
所在地
東京都渋谷区神宮前
構造
RC造
規模
地上2階
敷地面積
347.59m²
建築面積
208.08m²
延床面積
237.25m²
施工
バウ建設
location
jingumae, Shibuya-ku, Tokyo
structure
reinforced concrete
size
2 stories
site area
347.59m²
building area
208.08m²
total floor area
237.25m²
general contractors
Bau Construction
掲載誌
GAHOUSES MASTERPIECES 3 2001-2015
GAHOUSES 100号 JAPAN Ⅵ 日本特集 100号記念
ディテール 173 2007年7月号
建築文化 2004年4月号
GAHOUSES 76号
新建築住宅特集2003年11月号
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** MAD Tokyoとの共同作品 Joint Work with MAD Tokyo
* 鈴木了二建築計画事務所での担当作品 Works as a staff of Ryoji Suzuki Architect and Partners

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山下大輔建築設計事務所一級建築士事務所

登録
一級建築士事務所登録 東京都知事登録59241号
住所
東京都中央区築地6-23-12-404
TEL,FAX
TEL,FAX 03-6278-7357
e-mail
Mail office@dy-arch.jp
Web www.dy-arch.jp
Instagram daisukeyamashita_dya
業務内容
業務内容
業務内容
建築の企画・設計・監理
業務内容
インテリアデザイン、リノベーション、リフォーム
業務内容
建築コンサルタント
業務内容
プロダクトデザイン、家具デザイン など

DYA (Daisuke Yamashita Architects)

registeration
First-class registered architect office TokyoTochiji No.59241
e-mail
Mail office@dy-arch.jp
Web www.dy-arch.jp
Instagram daisukeyamashita_dya
FIELD
FIELD
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design of architecture , landscape , interior , product , furniture , and so on